酒田市
キルトに魅せられた4人の女性の物語
1970年代にアメリカから入ってきたキルトは、裁縫や手芸が身近だった当時の日本の女性に大きな影響を与え、日本でもキルトブームを巻き起こしました。40年余り経った現在もその人気は衰えることなく、キルトは今や日本の文化として完全に定着しています。キルトは時代を超えて受け継がれ、時代とともにその役割を変化させてきました。もともと実用性に根差して作られたものに様々なデザインが施され、現代では自己表現のためのキルト作りへと変化しています。
本展でご紹介します、岡野栄子、小西春江、道正千晶、藤代郁子の4人は、いずれも日本のキルトの草創期となる70-80年代にキルトに出会い、キルトに自身の表現を託し、キルトとともに人生を歩んできた作家たちです。4人が制作するキルトは、それぞれ方向性が違いますが、キルトへの情熱、愛情、そして誇りを持って長年制作に打ち込んできた真摯な姿勢を同様に感じることが出来ます。
「楽しくて嬉しいキルト創りをすること」をつねに心掛けている「岡野栄子」の作るキルトは、枠にとらわれない自由な発想とユーモアに溢れており、見る者の心を和ませます。「小西春江」は古い着物絹の素材を生かしつつ、キルトをいかに単純化、簡素化して表現できるかを追求しています。ファイバーアートや写真も手掛ける「道正千晶」は、素材の在りようを追求していくことで、キルトを全く新しい姿に変えています。着物絹を用いたキルトを独学で制作し続けた「藤代郁子」はキルトの中に自由に自分の世界を描きました。
本展では、彼女たち4人の代表作を通じて、それぞれが長年に渡り追及してきた4つの異なるキルトの世界を体験していただきます。彼女たちの生み出す、美しくも個性溢れる布の世界は、きっと多くの人たちを魅了することでしょう。
尚、関連展示として「山形のキルト作家三人展」を開催します。キルト作品の持つ多様性を是非この機会にお楽しみ頂けましたら幸いです。
1970年代にアメリカから入ってきたキルトは、裁縫や手芸が身近だった当時の日本の女性に大きな影響を与え、日本でもキルトブームを巻き起こしました。40年余り経った現在もその人気は衰えることなく、キルトは今や日本の文化として完全に定着しています。キルトは時代を超えて受け継がれ、時代とともにその役割を変化させてきました。もともと実用性に根差して作られたものに様々なデザインが施され、現代では自己表現のためのキルト作りへと変化しています。
本展でご紹介します、岡野栄子、小西春江、道正千晶、藤代郁子の4人は、いずれも日本のキルトの草創期となる70-80年代にキルトに出会い、キルトに自身の表現を託し、キルトとともに人生を歩んできた作家たちです。4人が制作するキルトは、それぞれ方向性が違いますが、キルトへの情熱、愛情、そして誇りを持って長年制作に打ち込んできた真摯な姿勢を同様に感じることが出来ます。
「楽しくて嬉しいキルト創りをすること」をつねに心掛けている「岡野栄子」の作るキルトは、枠にとらわれない自由な発想とユーモアに溢れており、見る者の心を和ませます。「小西春江」は古い着物絹の素材を生かしつつ、キルトをいかに単純化、簡素化して表現できるかを追求しています。ファイバーアートや写真も手掛ける「道正千晶」は、素材の在りようを追求していくことで、キルトを全く新しい姿に変えています。着物絹を用いたキルトを独学で制作し続けた「藤代郁子」はキルトの中に自由に自分の世界を描きました。
本展では、彼女たち4人の代表作を通じて、それぞれが長年に渡り追及してきた4つの異なるキルトの世界を体験していただきます。彼女たちの生み出す、美しくも個性溢れる布の世界は、きっと多くの人たちを魅了することでしょう。
尚、関連展示として「山形のキルト作家三人展」を開催します。キルト作品の持つ多様性を是非この機会にお楽しみ頂けましたら幸いです。
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お問い合せ先
酒田市美術館 TEL 0234-31-0095 -
ホームページ
http://www.sakata-art-museum.jp/ -
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